ただいま戻りました
Menu


水路がつなぐ都市

ミッドナイトメトロ

新東京狂想曲

 

News
いつか日本アルプス縦断を
そんな事を考えていたっけ。
ャッチャーミットにめがけて投球した忽那は、「心臓バクバクだったけど、何とか届いてよかった」とひと安心の表情。作品中では恋人同士を演じる2人だが、忽那の印象を聞かれた池松は、「知れば知るほどいっぱい魅力を持っている子。(映画では)ポッキーガールが日本をキュンキュンさせてくれると思う」と話していた。
Ads

 

吉祥寺の駅を出ると、雨が降っていた。 アーケードの古い喫茶店で雨宿りをしていると、奥の席に見覚えのある女性がいた。大学時代の友人だった。ずいぶん長いこと会っていなかった。 「こんなところで、何してるの?」 彼女は少し笑って、窓の外を見た。 「ただいま戻りました、ってところかな」 十年前、彼女は東京を離れた。海の近くの町で暮らし、結婚して、また一人になった。それからずっと、東京に帰る理由を探していたのだという。 僕は向かいの席に座った。 「おかえり」 それだけ言うと、彼女は少し驚いた顔をした。それから、窓の向こうの雨を見ながら、ゆっくり笑った。 夕暮れの吉祥寺は、雨に濡れた街灯がオレンジ色に滲んでいた。 「ねえ、まだあのアパートに住んでる?」 「うん。古いけどね」 「じゃあ、今度遊びに行ってもいい?」 僕はうなずいた。 喫茶店を出ると、雨は上がっていた。駅前の雑踏の中で、彼女は赤い傘をたたみ、まるで初めてこの街に来た人のように、ゆっくり歩き始めた。 東京のどこかに、帰ってくる場所がある。 そんなことを思った、マジカルアワーの始まりだった。

運営者Profile About Fineday.Tk サイトマップ