水路がつなぐ都市
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水路がつなぐ都市

ミッドナイトメトロ

新東京狂想曲

 

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4月3日公開の映画「半分の月がのぼる空」に出演する池松壮亮と忽那汐里が、東京ヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ戦で始球式を務めた。高校まで野球部だったという池松が構えるキャッチャーミットにめがけて投球した忽那は、「心臓バクバクだったけど、何とか届いてよかった」とひと安心の表情。作品中では恋人同士を演じる2人だが、忽那の印象を聞かれた池松は、「知れば知るほどいっぱい魅力を持っている子。(映画では)ポッキーガールが日本をキュンキュンさせてくれると思う」と話していた。
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東京・清澄白河。古い水路の跡に沿って歩くと、倉庫を改装したカフェや、小さなギャラリーがぽつぽつと現れる。

僕はその街で、奇妙な手紙を受け取った。

差出人は、十年前に別れた恋人だった。

「土曜日の夕方、橋の上で待っています」

それだけだった。

約束の日、僕は水路沿いの道を歩いた。川面には夕陽が揺れ、向こう岸の窓に灯りがともり始めていた。

橋の上に、彼女がいた。

「久しぶり」

彼女は少しも変わっていないように見えた。けれど、手にしている古いカメラだけが、あの頃とは違っていた。

「この街、ずいぶん変わったね」

彼女は水面を眺めた。

「でも、水は昔から同じ方向へ流れている」

僕らは橋を渡り、川沿いの小さな喫茶店に入った。彼女はパリで暮らしていたこと、今は東京に戻って写真を撮っていることを話した。

窓の外、水路は街の奥へと続いていた。

「ねえ、今度、あの先まで歩かない?」

彼女が言った。

僕はうなずいた。

夕暮れの水面に、二人の影が並んで映っていた。街と街、人と人。離れていた時間さえ、水の流れがそっとつないでくれるようだった。

東京のマジカルアワーは、静かな水路の上から始まった。
 

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